メディア掲載記事

ポーランド版タイムズ紙 2010年

2010年ショパン年、ポーランドのタイムズ紙の文化冊子の表紙になりました。

2010年ショパン生誕200年にからんだ記事だったんですが、
わたしのインタビューは、15行ほどに収まってます。
インタビューの内容は、
「なぜポーランドへショパンを勉強しに来たのか」
「ポーランドでなければならない理由は」というものでした。

ポーランドでなければショパンが勉強できないという訳ではないけれど、

ポーランドでなければ分からない事もあると思う、とお話しました。

ワルシャワで勉強してた時は、ポーランドの文化の中にどっぷり入り込んでショパンを見ていたので、民族的なショパンが身近にありましたが、その後、スイスへ留学してからは、そのポーランドを外から眺めて、恋しくも想うという経験をして、ショパンも、あの平野の景色を恋しく思い出してたのだろうかと思ったりした、とお話しました。
わたしにとっては、ポーランド国外へ出てから感じたポーランドへの郷愁が、ショパンの音楽をもっと身近に感じる鍵になったように思っています。

ポーランド全国紙でのインタビュー 2008年6月

~2008年6月23日付けポーランド全国紙Nasz Dziennik に掲載されたインタビュー記事です~


ポーランドは美しい国です ~日本人ピアニスト岩本恵理との会話~ 

アルカディウシュ・イエンドラシック


ピアニストになろうと思ったのはいつごろですか?

 -実際にはピアニストになろうと決意した事はこれまでにありませんでした。2歳の頃、同じくピアノを専門としている母が私に絶対音感があると気がつき、私にピアノを教え始めましたが、子供時代は他にしたいことが沢山あって、ピアノや音楽にあまり時間が残っていませんでした。ようやく18歳になった頃、アルトゥーロ・ベネデッティ=ミケランジェリの古いレコードを聴いて、衝撃的な印象を受けました。その時から、真面目にピアノと向き合うようになりましたが、職業にするとは考えてもいませんでした。

日本、ポーランド、スイス,イタリアなどで勉強をされてきましたが、そのぞれをどう思い出されますか?

 -日本ではとても自由な雰囲気の中で勉強しました。ポーランドでは全てが新しい経験でした。ヘッセ=ブコフスカ教授との出逢いは私にとって極めて大きな出来事であり、ブコフスカ教授が芸術家としての人格形成に最も大きな影響を及ぼしたと言えます。天才と一緒に居るということから、想像を超えるほどのインスピレーションをいただきます。同じことは、バーゼルで室内楽を習った偉大なチェリスト、イヴァン・モニゲッティ教授にも言えます。 また、ポーランド人の社会で生きるうちに、自発的な考えや自分を信じる事の重要さを学び、それは後のスイスでの生活に非常に役に立ちました。スイスでの時間は私にとって最も難しい時間でした。なぜなら、そこで新しい困難に立ち向かわなくてはならなかったからです。しかしながら、このような状況はさらに強い精神力を養ってくれました。 スイスでは世界中から集まったトップクラスの演奏家達と知り合うことができました。私が勉強した土地は、ベルン、バーゼル、ジュネーブで、それはスイスのドイツ語圏とフランス語圏にあたります。そのような環境のお陰で、ヨーロッパの様々な文化や性格を知ることができました。   

 

はじめの2年はベルンの芸術大学に入学し、ポーランド人ピアニストのトーマシュ・ヘルブト教授のクラスへ入りました。ヘルブト教授のお陰で、ポーランド音楽への興味を持ち続けることができました。ヘルブト教授は、ポーランド人の情熱的な性格と、スイス的な正確さを持ち合わせた音楽家です。 イタリアからは、芸術に対する深い洞察をいただいたように思います。ひとつの音にこめられた意味の重要さを知りました。音の作り方に対する情熱が半端ではないですね。


デビューのCDにシマノフスキの作品を選びましたね。なぜ、この作曲家をデビューCDにしようと思ったのですか?

 -シマノフスキの音楽は、私の最も個人的で繊細なところへ訴えかけてくるように思えます。初めてシマノフスキの音楽を聞いたときに、昔から知っているような、そんな感覚になりました。ポーランドのウッジで行われたシマノフスキ国際コンクールで、最優秀シマノフスキ演奏賞を戴いたことが、私のこの音楽に対する感じ方はこれで良かったのだと安心させました、なぜなら作曲家の国の人々に認めていただいたのですから。



シマノフスキの音楽を演奏するための解釈の鍵はどこにありますか?

 -音楽と言うのは、全ての人々に向かって開いているものだと思うのです。なのでドアもなければ、鍵もないと、私は思います。しかし、他方では、その作曲家の母国語を知ること(この場合はポーランド語ですね)は、マズルカなどのアクセントをつけるときなどに、参考になると思っています。



このシマノフスキの音楽のどのような部分が最もあなたを魅了させているのでしょうか?

 -創作初期は、私小説を思い出させます。それは小説家が自分の最も秘密な部分を告白するような。創作中期の印象主義時代は、興奮と恍惚を呼び起こす標題音楽ですね。創作後期になると、古典的な形式の中にある民俗音楽のリズムやエネルギーが私を感激に導きます。



岩本恵理さんはポーランド語が堪能ですね。なぜポーランド語を勉強しようと思われたのですか?

 -ポーランド語が堪能になりたいと駆り立てられたのには幾つかの理由があります。まず、シマノフスキに関して書かれたものは、ほとんどがポーランド語であるということ。そして、ポーランド人の中で生きていると、彼らが音楽や芸術について非常に面白い議論をするのです、それに私も積極的に参加したくて。 そうしているうちに、徐々にポーランド語という言語自体の面白さに気がつきました。言葉と音楽の繋がりは明らかなものがあると思います。例えば、ドイツ語を知ることは、ベートーヴェンやシューベルトの解釈に役立つと思います。



あなたのシマノフスキに対する関心は、ワルシャワのクルチャ通りに住んでいた事や、ザコパネのアトマ訪問からも伺えますが・・・・

 -シマノフスキがかつて住んでたクルチャ通りに家を借りたのは、偶然だったんです。後々それを知りました。画家のヴィトゥカーツィ(シマノフスキの親友)も(クルチャ通りと交差する)ヴィルチャ通りに生まれたというのも、あとで知りました。残念ながら、どちらの通りも戦争があったせいで昔の雰囲気はないのですが。ただ、その同じ場所に偉大な芸術家である彼らが居たと言う事実に、なにか不思議な力を感じます。ザコパネのシマノフスキのアトリエは、その良い例ですね、インスピレーションをもらいました。その周辺が全て芸術家集団「若きポーランド」の名残りを感じさせるんです。ザコパネの山を登るのは、大好きです。



どのような作曲家がお好きですか?

 -ひとりの作曲家にしぼるのは難しいですね。バッハ、スカルラッティ、ベートーヴェン、シューベルト、シューマン、ショパン、ドビュッシーは大好きです、それから現代音楽からはシュニトケ、グバイドリーナ、ルトスワフスキ、ペンデレツキですね。最近はマラン・マレや、リュリをよく好んで聴きます。



どのようなピアニストが、あなたにインスピレーションを与えますか?あるいは尊敬していますか?

 -尊敬している方やインスピレーションを与えてくれるのはピアニストだけではなくて、音楽家全般にわたるのですが、ピアニストですとアルトゥール・ルービンシュタイン、アルトゥーロ・ベネデッティ=ミケランジェリ、ヴァイオリニストですとダヴィット・オイストラフ、歌手ではフリッツ・ヴンダーリッヒ、指揮者ではカルロス・クライバーなどですね。残念ながら、どなたももう生きていらっしゃいません。 今の世代の音楽家では、指揮者マルク・ミンコフスキ、ピアニストのピョートル・アンデルシェフスキから大きな影響を受けました。



音楽以外では、どのようなことに興味がありますか?

 -様々な国に住んできたからでしょうか、食文化に興味があり、文化をキッチンから知るのが好きです。(「文化はキッチンから知る」という諺がポーランドにある) 料理をすること、また新しい料理を考えるのが好きですね。これは音楽を創造するという行為に似ているように思います。 あとは映画を見るのが好きですね、アンジェイ・ワイダやキェシェロフスキの映画はよく見ましたよ。



インタビューをありがとうございました。


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これは新聞用に短縮されたインタビューとなっていますが、
音楽雑誌のほうにはインタビュー全文が掲載されました。

ポーランド音楽雑誌「Muzyka21」掲載記事

ポーランドの音楽雑誌「Muzyka21」2008年10月号に、恐れ多くもラファウ・ブレハッチと並んでインタビューを掲載して頂きました。インタビュー内容は、新聞に載った記事に幾つか違うテーマも含んだものです。

アントニン「秋色のショパン音楽祭2009」に対して

アントニンの「秋色のショパン音楽祭」での演奏会に対して

新聞批評が載りました。

ポーランド全国紙ナシュ・ジェンニク 2009年9月23日付

「2009年9月17日より開催されていた第28回アントニン秋色のショパン音楽祭も終わりを迎えた。ラジヴィウ公爵宮殿で、国内外で評価の高い音楽家を招いて6つのコンサートが行われた。(中略)
2つの室内楽コンサートのうち、ひとつはこの編成では最高レベルとされるディーナ・ヨッフェ、ミハエル・ヴァイマン、イゴール・キリチェンコのトリオ。(中略)
もうひとつは、このトリオと大差ない印象を残した岩本恵理(ピアノ)とコンラッド・ブコヴィアン(チェロ)のデュオ。その才能と熟練した技術で演奏されたショパンのチェロソナタ ト短調 作品65は、それぞれの楽器が紡ぎ出す整った美しい音、ふたつの楽器の解け合う響き、音楽性溢れる魅惑的な対話が繰り広げられた。アンコールで弾かれたショパンのチェロとピアノのための序奏と華麗なるポロネーズ ハ長調 作品3では、彼らのレベルの高さを再確認させられた。」 音楽評論家アダム・チョペック

ポーランド音楽雑誌Muzyka21

Muzyka21の2008年12月号です。

この号で私のシマノフスキのCDが推薦盤に選ばれました。

 

 

What's New

Andy Harris Wasteland
Andy Harris Wasteland

New Release!

 

Listen to it from here!

http://eriiwamoto.jimdo.com/photo/movies/ 

 

Eri Iwamoto-Bukowian's new CD information.

 

Andy Harris
WASTELAND - Music for Piano, Four Hands

Wasteland(1998), 
Preludes-Mirrors and Images(1994-2001),
Preludes-Lines(1993-1999),
The Silence of Peace(1997),
Two Scenes from Nature(1974)

Perfomer:
Tamara Granat
Eri Iwamoto-Bukowian

Publisher:DUX